狭心症・心筋梗塞の手術≪冠状動脈バイパス手術≫

心臓に酸素や栄養を送っている“冠動脈”は1日に10万回も休まずに働き続けている血管で、左冠動脈と右冠動脈戸に分かれ、左冠動脈はさらに前下行枝と回旋枝とにわかれています。

 

この冠動脈に動脈硬化が起きて狭くなって狭心症がおこり、さらに進行して完全に血管が詰まってしまうと心筋梗塞という命にかかわる恐ろしい病気を引き起こすために、薬物療法で改善が望めない場合には手術が行われます。

 

狭心症や心筋梗塞の手術には、心臓カテーテル治療の他に“冠状動脈バイパス手術”というのがあります。

 

この手術は何カ所も詰まっていたり、カテーテルを入れにくい部分がつまっていたり、閉塞部分までカテーテルを到達させることができなかったりする際に行われるもので、全身麻酔を行って胸の前の皮膚を20cm程度切って、さらに胸骨を縦に切って開胸し、詰まったりせまくなったりしている冠動脈の先に“グラフト”と呼ばれる別の血管を針と糸で縫い合わせてつなげて冠動脈に迂回路をつくり、心臓への正常な血液の流れを取り戻していきます。

 

成功すれば1回の手術で治すことができますが、場合によっては出血や心不全、脳梗塞、腎不全、肺炎などを引き起こすこともあるために、この手術は症状が重いけれども比較的若くて体力のあるという患者に行われることが多いようです。

 

また、かつては人工心肺を使って心臓を一時的に止めて行っていましたが、最近では心臓を自然に拍動させたままで行う“オフポンプバイパス手術”によって、脳梗塞や出血、感染症などの合併症が減って安全性がかなり高まっていると言われています。

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